法話を聞く・読む / 今月の法話 バックナンバー(No.369)

今月の法話  バックナンバー(No.369)

平成31年1月 No.369
年頭の辞 / 門主 大谷  光淳

 新しい年のはじめにあたり、ご挨拶申し上げます。

 昨年は4月の島根県西部地震に始まり、大阪府北部地震、平成30年7月豪雨、台風20号・21号、北海道胆振東部地震など大規模な災害が立て続けに発生し、日本各地で多くの方が被害に遭われました。犠牲となられた方に衷心より哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。また、世界ではインドネシアにおける地震と津波、北米における大型ハリケーンなど多くの自然災害が起こり、加えて昨年11月にはカリフォルニア州で州史上最悪の大規模な山火事が発生し、多数の犠牲者、行方不明者がおられるほか、大勢の方々が避難生活を余儀なくされています。そして、これら以外にも紛争やテロ・飢餓などによって、日々多くの方が犠牲となり、困難な生活を送っておられることも忘れてはいけません。

 さて、宗門では「〈貧困克服けて~Dāna for World Peace~〉―どもたちを育むために―」という取り組みを始めています。阿弥陀さまのおはたらきの中で、自己中心的な身であるということを知らされている私たちであるからこそ、私を悲しんでくださっている阿弥陀さまのお心を思えば、その生き方は、他者の喜び悲しみを自らの喜び悲しみとするような生き方へと転ぜられるのではないでしょうか。そして、そこから社会の諸課題に積極的に取り組むという姿勢も生まれてくると思います。

 本年も浄土真宗のみ教えを聞き、南無阿弥陀仏とお念仏申す日々をともに過ごさせていただく中で、課題に向き合う1年にいたしましょう。

『大乗』平成31年1月号より転載

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